猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アレキサンドライト / アレキサンドライトキャッツアイ

アレキサンドライトキャッツアイ

 

この「アレキサンドタイト・キャツアイ」の記事を書こうかと思ってから、何だかんだで同じ鉱物となるスタンダードな宝石のクリソベリルとクリソベリル・キャッツアイ、クリソベリルの中では稀少カラーとなるパロット・クルソベリルの記事を予備知識的な内容も含めて書いてしまう事になり、やっと今回は、あたしが宝石の中でも特に好きな「アレキサンドライト・キャッツアイ」についての記事になりますよん。

 

ちゅ~ても、ここまでのクリソベリルシリーズの話しの流れで「アレキサンドライト」と「アレキサンドライト・キャッツアイ」は個別ではなく同じ記事での紹介にする事にしちゃったんだよ・・・

 

ちゅ~ような感じですが、あたし的には宝石の種類としてなら「サファイア」が一番好きな宝石なのですが、ほら、サファイアってカラーバリエーションが豊富で多種多様な色柄模様のルースの中から一個だけを選ぶのって難しいんだけど、その点、アレキサンドライト・キャッツアイは一切の悩みが無用でシンプルに決まっちゃうところがあるじゃない?

 

ま、実際には微妙な色合いの違いやカラーチェンジ効果の強弱とかがあるので、そういう意味では宝石として品質と価格が比例しているのですが、そもそも大粒サイズのルースとなると市場流通量が少ないので、どちらにしても他の宝石に比べると選択肢が少ない正統派な宝石になるんだね。

 

以前に書いた「世界五大宝石」って記事でも何気に不変の四大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)と共に世界五大宝石として「アレキサンドライト」が加わるんじゃない?ちゅ~ような事を書きましたが、そんなアレキサンドライトの中でも特殊なシャトヤンシー効果を持ったタイプが「アレキサンドライト・キャッツアイ」なんですよ。

 

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アレキサンドライトやアレキサンドライト・キャッツアイについては不変の世界四大宝石であるダイヤモンドやルビーやサファイアやエメラルドなんかに比べると情報が少ないっていうか、少なくはないんだけど知名度や身近な感じがない宝石になるかしら?

 

今回は「アレキサンドライト・キャッツアイ」というシャトヤンシー効果を持ったタイプをフューチャーした記事になりますが、アレキサンドライトにも触れた内容になっていますので、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。

 

アレキサンドライトという宝石について

アレキサンドライト

 

「世界五大宝石」という記事でも少しばかり登場しましたが、アレキサンドライトという宝石のアイデンティティとも言える特殊性は「カラーチェンジ効果」と呼ばれる自然光や蛍光灯といった光源の下で識別できる色合いと白熱灯や炎のような光源の下で識別できる色合いが違って見えるという特徴に尽きます。

 

この特徴がアレキサンドライトとしての宝石の最大の個性であり魅力となる為、カラーチェンジ効果が劇的である事が品質や価値のポイントになりますよ。

 

ちゅ~ような感じで、アレキサンドライト・キャッツアイも含めた「アレキサンドライト」という宝石について少し説明をしたいと思いますが、アレキサンドライトやアレキサンドライトキャッツアイという宝石は、鉱物的には「天然クリソベリル」の変種タイプとなる為、多くの部分でクリソベリルと似た要素を持っている事から、鉱物名:クリソベリル(宝石名:クリソベリル)という宝石の簡単な説明をしますね。

 

【 アレキサンドライト / Alexandrite 】

  • 鉱物名:天然クリソベリル
  • 宝石名:アレキサンドライト
  • 補足:クリソベリルの変種タイプ
  • 和名:金緑石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶・双晶・三連晶・稀に礫状
  • カラー:青緑色・青紫色・帯青緑色・帯青紫色・暗緑褐色等
  • 特殊効果:カラーチェンジ効果
  • 変種タイプの変色時のカラー:赤色・赤紫色等
  • 透明度:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7.5~8
  • 劈開:不明瞭
  • 断口:貝殻状もしくは不平坦状
  • 比重:2.68~2.78
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い三色性
  • 分光性:クロムライン
  • 産地:ブラジル、スリランカ、タンザニア、ロシア、ミャンマー、
            マダガスル、ジンバブエ等
  • 代表的なカット:特になし

 

 

産地やルースによって各数値や特徴に違いが生じると思いますが、このような感じが目安となりますよ。 

 

通常のクリソベリルやパロット・クリソベリルとの違いは、まず見た目の色合いになり、ブルー系やパープル系の寒色系をした色合いになっている事です。

 

それに宝石の中でも特殊なカラーチェンジ効果を持っている点になり、このカラーチェンジはクロムを起因とした変色性となり、他の宝石でも似た色合いの劇的なカラーチェンジ効果を持った場合、通称的に「アレキタイプ」と呼ばれる事があるくらいです。

 

 

美しいアレキサンドライトを使ったジュエリー

アレキサンドライトのリング

 

アレキサンドライトのクラスになる宝石だと相応の貴金属地金素材やデザインにするか、本当にワンポイントで使うかのどちらにするか悩んでしまうのですが、スクエアカットの比較的に小粒なルースがあったので華奢なデザインのシンプル目の宝飾リングにしちゃいました。

 

現在は体調的に良くない為、こうしたジュエリー製作をする事ができないのですが、こうしてジュエリーを改めて見ると何だか複雑な気持ちになりますねぇ。

 

アレキサンドライトやアレキサンドライト・キャッツアイって眺めてても美しい宝石ですが、何となくジュエリー等にして身に着けちゃいたくなる宝石じゃないかしら?

 

アレキサンドライトのリング

 

鮮やかな青紫系~赤紫系に劇的なカラーチェンジ効果を持ったルースなので、石のサイズこそ小粒ですが日常的に使えるんじゃないかなぁ・・・とか考えながら製作しちゃいましたよん。

 

アレキサンドライトに関しては劇的なカラーチェンジが最優先しても良いポイントなのですが、産地やルースによっては変色効果が弱いものや色合い的に地味なタイプもあるので、総合的に判断してね。

 

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末長く愛用してもらえるような感じにしたくて、宝飾系のデザインですが装飾性は最低限にして両サイドにダイヤモンドをあしらったシンプルなスタイルになっています。

 

 

アレキサンドライト・キャッツアイという宝石について

アレキサンドライトキャツアイ

 

アレキサンドライトとの違いはシャトヤンシー効果(キャッツアイ)が生じるかどうかが最大のポイントになりますが、その分、透明度はアレキサンドライトよりも低くなります。

 

そして何よりも強い特徴となるのは、宝石の中では極めて珍しいカラーチェンジ効果とキャッツアイ効果のふたつの光彩効果を有している点となっています。

 

カラーチェンジの色合いの変化や条件はアレキサンドライトと同じになり、鉱物名がクリソベリルとなる宝石の中ではアレキサンドライトとアレキサンドライト・キャッツアイは群を抜いて稀少で特殊な宝石となっているんですよ。

 

多面体にカット研磨された透明度の高いアレキサンドライトとカボッションカットながらもキャッツアイ効果が加わったアレキサンドライト・キャッツアイのどちらの宝石が好みなのかは人によって違うと思いますが、どちらの場合であっても劇的なカラーチェンジ効果を持ったルースを選ぶ事がポイントじゃないかしら?

 

【 アレキサンドライト・キャッツアイ  / Alexandrite Cat's eye 】

  • 鉱物名:天然クリソベリル
  • 宝石名:アレキサンドライト・キャツアイ
  • 補足:クリソベリルの変種
  • 和名:金緑石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶・平坦状結晶・礫状
  • カラー:青緑色・青紫色・帯青緑緑色・帯青紫色・暗緑褐色等
  • 特殊効果1:カラーチェンジ効果
  • 変種タイプの変色時のカラー:赤色・赤紫色等
  • 特殊効果2:シャトヤンシー(キャッツアイ効果)
  • 透明度:半透明~不透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:8.5程度
  • 劈開:1方向に不明瞭
  • 断口:貝殻状
  • 比重:3.71~3.72程度
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い三色性(個体差あり)
  • 分光性:アイアンバンド
  • 産地:ブラジル、スリランカ等
  • 代表的なカット:カボッションカット

 

 

アレキサンドライト同様に産地やルースによって色合いやカラーチェンジ等に違いがあるもののアレキサンドライトに比べると高品質のルースが産出する場所が限られる傾向があり、劇的なカラーチェンジ効果を持ったルースはブラジル産のタイプが多いように感じます。

 

また、アレキサンドライトもアレキサンドライト・キャッツアイもそこまで大粒サイズのルースが多くないのですが、あたしが世界五大宝石のひとつとして扱っている程に存在感がある宝石で艶やかで色気を感じる大人の宝石って雰囲気が漂っているので、そこまで大粒サイズのルースでなくても十分に魅力的な宝石なんだよ。

 

 

美しいアレキサンドライト・キャッツアイのルース

アレキサンドライトキャッツアイ

 

あたし自身がサファイアと並んで大好きなハイエンドな宝石という事もあって何石か取り扱ってきましたが、高品質で色合いが良く劇的なカラーチェンジ効果を持ったルースとなると気軽に買い付けができない事もあって、かなり厳選したルースを中心にして買い付けてきていたんだね。

 

宝石やジュエリーって、絶対的な実用品や必需品ではないけど消耗品ではないから、後世に残せるというか次世代に引き継いでもらえる可能性がある特別なものなんですね。

 

ちゅ~感じで、神秘的な濃淡のあるブルーとパープルとグリーン系の色合いが混じり合って見える最高品質のアレキサンドライト・キャッツアイのルースになります。

 

アレキサンドライトキャッツアイ

こんな感じで劇的なカラーチェンジ効果を持ったルースとなり、最初の青紫色系は自然光や蛍光灯といった光源の下で見られる色合いとなり、2枚目の赤紫色系は白熱灯や炎のような光源の下で見られる色合いになっています。

 

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ちゅ~ような感じで、ずっと書きたかった「クリソベリル・キャッツアイ」の記事を書く事ができました。

 

なかなか思うように身体が動かず、このブログも徐々に不定期更新となっていくかと思っていますが、少しでも宝石や稀少石やジュエリーや糸魚川ヒスイの魅力や楽しみが伝えられたらって思っています。

 

こちらで新ブログを始めてから何とか1ヶ月、記事そのものは下書き保存して予約配信にしているものの何気に分からないというか慣れない事も多く、それなりに大変しておりますが、これからも不定期更新であっても続けていきたいなぁ~って思っているでありんす。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

今回も長めの記事になったね。

ΘεΘ

 

ちょっと込み上げてくるものがあったわ。

ΦωΦ