猫車通信

糸魚川翡翠と稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

パライバトルマリン(Paraiba Tourmaline)

パライバトルマリン

 

今回は多種多様な宝石の中でも稀少性と知名度と人気の高さでは突出した感じのある憧れの稀少宝石の代表格とも言えちゃう「パライバトルマリン」です。

 

あたしが海外でのジェムショーに買い付けに行くようになった当時にパライバトルマリンがデビューしたという事もあって、個人的にも印象に残っている宝石なんだよ。

 

宝石業界ではダイヤモンドの世界とダイヤモンド以外の色石の世界っていうか、ま、業界的にダイヤモンド業界と色石業界は違う業界って感じになているんだけど、そういう意味では色石の業界はダイヤモンド以外のルビーとかサファイアとかエメラルドとかアレキサンドライトとか比較的に取り扱う宝石のバリエーションが豊富なのでダイヤモンド業界に比べると比較的に間口が広い業界なんだけど、パライバトルマリンがデビューした当時は既存の宝石に比べて異質とも言える華やかなネオンカラーと存在感が悪目立ちしちゃってた感じだったんだけど、そんなパライバトルマリンがジェムショーの期間中にも関わらず日々、価格が高くなっていくという驚異的な現象が起きちゃったりして、それ以来、もう完全に色石の業界でも花形のひとつに君臨する程の人気を博し、現在も相変わらず高い人気と稀少性を持った宝石として多くのファンを魅了しているっすね。

 

 

パライバトルマリンの歴史

Paraiba Tourmaline

1980年代後期~1990年代初期くらいに数々の素晴らしい宝石を産出している事で有名なブラジル、そんなブラジルのパライバ州サンドンテ・パターリャ鉱山にて最初に発見されましたが、あっという間にほぼ枯渇、需要に供給が追い付かないって事もあって価格は高騰するばかりの中、お隣のリオグランデノルデ州パレーリャスの鉱山でも発見されるも品質的にパライバ州パターリャで産出したパライバトルマリン程の鮮やかな色合いを持っていなかった為、その後、2000年初頭に入るまで幻の宝石的な感じになっていたんだね。

 

ちゅ~ような厳しい状況が続いていた中、アフリカのナイジェリアにてパライバトルマリンが産出し、ちょっと安心したものの数年でこちらもほぼ枯渇するもモザンピークでも産出された事が切っ掛けになり、相変わらず細々とした産出量ではあるものの何とか現在もパライバトルマリンが産出しているんだよ。

 

パライバトルマリンってどんな宝石なの?

鉱物的には名前の通りでトルマリンになり、パライバというのは最初に発見された地名となってて、それが正式な宝石名となっている為、現在では産地に関係なくパライバトルマリンという宝石名に統一されちょります。

 

パライバトルマリン

 

【パライバトルマリンの定義】

  • 銅(Cu)とマンガン(Mg)を含有したトルマリン
  • 青~青緑~薄緑系の色合いをしているトルマリン
  • 紫やピンク色が混じった混色は除外(宝石鑑別機関によって異なるかも)

 

産地がブラジルのみだった頃は、確かマンガンが含有したタイプはパライバトルマリンとして認められなくて宝石鑑別書を作成してもパライバトルマリンの扱いにならなかったような記憶がありますが、その後、新産地での産出が増えるに従って恐らく具体的な鉱物としての分析データが揃い始めたみたいで現在は宝石鑑別機関で鑑別書を作成する場合、パライバ分析という特別な分析をして分析報告書が付属した三つ折りタイプの鑑別書となっています。

 

銅成分は青や青緑色の起因成分となるので必ず含有してるもののマンガン成分は二価マンガンは緑色の発色起因となる成分ですが、三価マンガンは紫やピンク色の発色起因となる為、紫やピンク色の入ったタイプは現在でも宝石鑑別機関によってはパライバトルマリンの扱いにはならなかったりするんだよ。

 

また、三価マンガンは加熱処理する事で二価マンガンに変化する為、初期のブラジル産では非加熱未処理で独特の美しいネオンブルーやエレクトリックな色合いのブルーグリーンをしていたのが、アフリカのモザンピーク産とかでは加熱処理されたタイプが多くなっていますよ。

 

パライバトルマリンの色合いについて

Paraiba Tourmaline

パライバトルマリンに関しては、その稀少性や人気から宝石の中でも比較的に厳しい基準があるので、色合いに的にも主に下記のようなカラーバリエーションになっていますね。

 

【パライバトルマリンのカラーバリエーション】

  • 青:ブルー(Blue)
  • 薄青:ライトブルー(Light Blue)
  • 緑味を帯びた青:グリーンニッシュブルー(Greenish Blue)
  • 青緑:ブルーグリーン(Blue Green)
  • 緑青:グリーンブルー(Green Blue)
  • 青味を帯びた緑:ブルーニッシュグリーン(Blueish Green)
  • 薄緑:ライトグリーン(Light Green)
  • 黄味を帯びた緑:イエロニッシュグリーン(Yellowish Green)

 

★宝石鑑別書の表記は「透明青緑色」等と記載されますが、こんな感じのカラーバリエーションになっているので、青~青緑~緑青~薄緑といった色合いですね。

 

色合いについては好みがあるので何ですが、品質とサイズが同程度なら青緑色~緑味を帯びた青色~緑青色の辺りの色合いが人気があり評価が高い色合いとなっているよ。

 

パライバトルマリンとしての評価基準とか

Paraiba Tourmaline

パライバトルマリンに限らず特にスタンダードな宝石には価値基準みたいなものがありますが、これは価格的な意味合いで言えば需要と供給のバランスになってしまうから、あくまでも稀少性とかによる稀少価値みたいな付加価値って感じで参考にして下さいね。

 

ちゅ~ても、ハイエンドなパライバトルマリン自体が少なくて市場流通性も低いので、お好みと予算との兼ね合いというのが現実だったりしますが・・・

 

【パライバトルマリンの稀少価値や評価ポイント】

  • サイズ:大粒サイズが少ないので大粒サイズは稀少です。
  • 色合い:青緑~緑味を帯びた青~緑青の辺り
  • 品質:もともとトルマリンは瑕疵が多いので少ない方がいいです。
  • 透明感:透明感は色合いに影響するので瑕疵等よりも優先した方が良いです。
  • 光沢感:独特の油膜みたないな濡れたようなテリのある光沢感が良いです。
  • 産地:ブラジルのパライバ州が産地のものは稀少価値が高いです。
  • 人為的な処理:非加熱未処理の方が価値が高いです。
  • 鑑別書:国際的に信用性の高い鑑別機関のパライバトルマリン専用の鑑別書と分析報告書が付属しているものを選びましょう。

 

実際のところ市場で流通している多くのパライバトルマリンは悲しくなる程に小粒サイズのルースが多いのですが、最低でも3ctくらいのサイズは欲しいところです。

 

小粒のルースになる程、産地も加熱非加熱の確認も分からなくなる上、瑕疵や色合いや透明感や光沢感だって分かり難くなるし、鑑別書だって作成できない事から、あたし的にはサイズと色合いと透明感と光沢感と産地を基準にしているよ。

 

パライバトルマリンの魅力

パライバトルマリン

パライバトルマリンは宝石としては登場してからの歴史も浅く、古典的な宝石ではないにも関わらず、現在も極めて人気の高い宝石として多くのファンの憧れとなっているのは、稀少性の高さから価格的にも気軽に手が出せる宝石ではなく永遠の憧れみたいな気持ちで眺めているしかないという部分もあるのかしら?

 

そうした事は別にパライバトルマリンの魅力は何と言っても色合いになると思います。

ネオンカラーという表現やパライバカラーという表現は現在では他の宝石や鉱物にも通称的に使われるくらいにイメージが強い色合いになり、国内では耳にする機会は少ないものの海外ではエレクトリックブルー等の固有の色合いを表現する言葉まであるくらいに華やかで鮮烈な色合いが特徴であり、魅力になっています。

 

手に入らないからこそ憧れ続ける事ができる部分はあるものの登場から僅か20年足らずの短期間で長年に亘る歴史や伝統のある古典的な宝石に並ぶ代表的な宝石となった理由のひとつは色合いだと感じています。

 

猫車さんで販売しているパライバトルマリン

さすがに10ctオーバーの大粒サイズや品質の良いパライバトルマリンはソールドアウトしちゃってますが、最近は透明感がない分、色合いや大粒サイズのブラジル:パライバ州産のカボッションルースを出しています。

 

shop-nekoguruma.com

 

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ちゅ~ような感じで、まだ何か書き忘れている事があるような気がしますが、とても好きな稀少宝石のひとつ「パライバトルマリン」でした。

 

ち~ゆ~。

 

ΦωΦ

 

大粒サイズのは本当に見掛けなくなったね?

ΘεΘ

 

すっかりメジャーな宝石になってもうたよ・・・

ΦωΦ